Padiglione Caramba /カランバ・パビリオン 「ラボラトーリ スカラ アンサルド」の舞台衣装仕立て部門です。 ここに工房を移したことで、いままでの約3倍のスペースを確保できたそうです。生産効率も高くなり、現在では1シーズンに800〜1000着の新しいコスチュームを作りだし、1500着のコスチュームの仕立て直しをしているそうです。 一口に1000着の新しいコスチュームといっても、もちろん既製服を作るのとは訳が違います。 1着1着、演目や役柄に合わせたデザインの度重なる打ち合わせ、素材選び、役者の体型に合わせた立体裁断、お針子たちの縫製、手作業によるデコレーション。1着のコスチュームの仕上げまでの長い工程を考えると、1000着というのは実に驚くべき数字です。
縫製も本当に手が込んでいるし、素材使いも興味深いものが多く、日本の着物の帯地にフランスのアンティークレースを重ねてみたり、見たこともない可愛い木や貝のボタンが縫い付けられていたりして、思わず「どこで探してきたの?」と聞きたくなります。
一つ面白いことを聞きました。 「2着全く同じコスチュームを作り、そのうちの1着をぼろぼろにになるまで、破いたり引っ掻いたりすることはよくあるのよ」とガイドの方が言いました。「だって、牢屋からでてきた人や戦場から帰還したひとが、綺麗なジャケットを着ていたらおかしいでしょ」という説明がつき、なるほどと納得。 「で、どうやってこんなにぼろぼろに」という質問に「これよ!」と出してきたのが Grattugia、チーズのおろし金です。まさにイタリアらしい職人道具でした。
コスチュームの保管室には、約1400平方メートルの面積に1400の衣装棚があり、年代別、演目別に約6万着のコスチュームが納められているとか。1911年から今日までの280の演目の舞台衣装一式、備品がすべてストックされているそうです。 ガラスケースを覗いてみると、マリア・カラスなどの有名なオペラ歌手や役者がが実際に着た衣装も綺麗に展示されています。 華やかな舞台で大活躍したコスチュームたちは、公演が終わると工房内にある洗濯室できれいに洗われ、プレスされ、この衣装保管室で静かに次の出番を待つのです。
Padiglione Visconti/ヴィスコンティ・パビリオン このパビリオンには二つのリハーサルルームがあります。演出家や脚本家が打ち合わせをしたり、役者やオペラ歌手などを交えてのリハーサルを行ったりと、日々幅広く利用されています。 舞台美術や衣装などを持ち込み、本番さながらのリハーサルがくり返し行なわれることもあり、そんな時は有名なオペラ歌手や役者が頻繁に出入りするそうです。
Laboratori Scala Ansaldo / ラボラトーリ スカラ アンサルド Via Bergognone,38 20124 Milano アクセスは、地下鉄M2 S.Agostino 駅かP.ta Genova 駅から、徒歩10分。 または、Duomo広場からトラム(路面電車)14番で約20分。 <見学を希望される方へ> ●見学可能日は火曜日と木曜日のみ *コスチュームの仕立て部門とヴィスコンティ パビリオンは一般公開していません。 ●料金 25名以下のグループ:100ユーロ(イタリア語ガイド付き) 25名以下のグループ:120ユーロ(英語、仏語、独語いずれかのガイド付き) 個人:お一人 5ユーロ ●時間帯 グループ 9:00〜12:00、14:00〜16:00 個人 15:00〜 *グループ、個人ともに事前の予約が必要です。 Tel/02 43353521 Fax/02 463917 (イタリア語、英語)