| 【小川恵理子さんインタビュー】 |
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| (インタビュー:佐藤陽子) |
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| ミラノ中央駅を背にレプブリカ広場に向かって歩き、サン・グレゴリオ通りを左に曲がり少し歩いたところに恵理子さんのお住い兼オフィスがあります。古き良きミラノの佇まいを残すパラッツォの一室にあるオフィスで、彼女のジュエリーについてのお話をお伺いしました。 |
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恵理子さんは、いつお会いしても、とても自然にイタリアでの生活を楽しんでいらっしゃるように見えますが、お生まれは日本ですよね。 |
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ええ、東京生まれですよ。父がジャーナリストをしていて、ファッション雑誌の記事も書いていたので、子供の頃から欧米の本、洋服、インテリア、雑貨、音楽などに触れる機会が多かったですね。
多少、生意気な少女だったと言えるかもしれません。でも、そのお陰でイタリアで暮らす事になった時にも、言葉の問題も含め、わりあい自然に周囲に溶け込むことが出来たのでしょう。 |
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子供の頃から培われてきた生活のセンスというのは、特に恵理子さんのようにデザインをご職業としている方にとっては、とても大きな財産だと思います。
ジュエリーの製作の場を日本からイタリアに移されたのも、やはりそういった背景があって、恵理子さんご自身の感覚が日本よりイタリアに合っていたということでしょうか。 |
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製作の場をイタリアに移した理由には、もちろん感性や価値観のこともありますが、むしろ一番大きかったのは技術力の問題ですね。
私ははじめ、日本の工房でオリジナルのジュエリーを作っていました。そして、それと同時にヨーロッパには商品の買い付けに足を運んでいました。
日本の職人さんも技術があるし、それなりの出来栄えではあったのですが、ヨーロッパの一流店のジュエリーと比べると、何か一つもの足りない。
のちにイタリアの工房に製作の依頼をするようになって解ったことですが、出来栄えの違いは単に感覚やセンスの違いによるものだけではないんです。
まず、イタリアでは、たとえ小さな工房であっても、それぞれのスペシャリストによる分業で一つのジュエリーを作っているところが多いということ。また、そのひとつひとつの作業をささえる道具や機械が、日本には無い特殊なもの(企業秘密です)であるということ。
その他、材料の差もあります。私が製作を依頼している工房があるヴァレンツアの街は白金の開発で有名ですが、どうしてもこの白さの金が日本では作れないようです。
そういった絶対的な技術力の差により、私が望んでいるジュエリーを作るには、やはりイタリアしかない、ということになったわけです。 |
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なるほど、長きに渡るイタリアの金細工職人の歴史は、同時に道具の開発の歴史でもあるということですね。
さて、恵理子さんのジュエリーは、気品があって優しさも強さもある、都会的で洗練された恵理子さんのイメージそのままで私も大ファンなのですが、いつもどのようにデザインされるのですか。 |
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私には日本にもヨーロッパにも個人的におつき合いのあるお客さまがおりますので、初めに御依頼を受けて、その方のイメージでお作りすることもあります。あとは石を見て加工を考えたり、逆に出来上がりをイメージして石を探したり、といろいろな場合があります。 |
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ヨーロッパにも多くの顧客をお持ちになっている恵理子さんから見て、日本の女性のジュエリーの装い方についてどのように思われますか。また、何かアドバイスがありましたらお願いします。 |
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日本の女性はとてもおしゃれになってきて、ヨーロッパの女性と全く変わらないと思いますよ。
むしろイタリアの女性とくらべると、日本の女性の方がずっとご自分に合ったジュエリーをセンス良くつけていると思います。ミラノの中心街をかっこよく歩いているのは、ほんの一部の限られたイタリア人だということをお忘れなく。彼らを見て一般的なイタリア人と思わないで下さいね。
アドバイスとしては、まず、ジュエリーは絶対につけすぎないでいただきたいですね。何か一つ減らすだけで、全体のバランスがとても良くなることは、往々にしてありますから。 |
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今回、トラノイためにデザインして下さったジュエリーもとても素敵ですね。デザインのコンセプトをお話いただけますか。 |
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ありがとうございます。
今回私は、二つの石を使ってペンダントをデザインしました。
ひとつは、天然オニキスにパヴェダイアを合わせたもので、もうひとつは、天然白メノウにブラウンのパヴェダイアを合わせたものです。
台はどちらもヴァレンツァの18金製ホワイトゴールドを使用し、同じ素材のチェーンをお付けしました。 |
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この二つの石を選んだ理由は、オニキスの黒とメノウの白は、どちらも着る物や季節を選ばず、一年を通して多くのシーンで使っていただけると思ったからです。
12ミリ四方に多面カットされた大粒の石は、透明感のある石とは対照的なソフトで深みのある輝きを放っています。
シンプルでありながらも存在感があり、長く飽きの来ないものを、と考えデザインしました。
また、天然オニキスと天然白メノウには、古くから魔よけや精神安定をもたらす効果があると伝えられているんですよ。 |
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それでは、大切な方への贈り物としても最適ですね。
今後もトラノイのお客さまのために、素敵なオリジナルジュエリーをご提案いただけますか。 |
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新しいデザインを皆様に提案していくことは、私自身にとっても楽しいことです。
是非、今後も続けていければと思っています。 |
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ありがとうございます。私も皆様と一緒に楽しみにしております。 |
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| 小川恵理子さん略暦 |
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東京都出身
実践女子大学文学部英文科卒業
1983年より宝飾業務を開始
1986年、成城にオフィス、ショールーム開設
1991年、イタリアに移住
現在、ミラノ在住 |
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| (写真右が恵理子さん。左は ORO
e ORO 社のアンナ) |
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